泣いていてもいいんだよ

泣いていてもいいんだよ

おこっていてもいいんだよ

ほらこっちへおいでね

 

ほんとうは そう言って欲しかったから

私もあなたにそうするんだ

 

泣きたいんだもんね  おこりたいんだもんね

自分でもどうしたらいいのか

わからない時だってあるもんね

いいんだよ そのままで

ずっと泣いていたって おこっていたって

一晩中だって抱っこしていてあげるからね

 

 

泣かない泣かない

痛くない こわくない 大丈夫

強いね すごいね 我慢できてえらいね―

 

ちがう

そんな嘘で私の痛みなど気持ちなどなかったかのように

ごまかしてなんか欲しくなかった

 

もはや気付くこともないほどにずっと奥へと押し込めていた

まるで私の代わりに解き放ってくれているかのようで

あなたが泣くのもおこるのも

ただただ愛しくて ただただ寄り添い続ける

 

いいんだよ いっぱい泣いてもいいんだよ

つらいもんねぇ 泣きたいんだもんねぇ

ずっといるよ、

側にいるから安心してね

ちゃんと眠るまで見ているからね

 

ずっと泣いてたっていいよって思っていると

不思議とすうっと静けさに変わる

 

今日も安らかに穏やかに

おやすみなさい