我慢を重ねたその先は

前回も少し触れましたが、

我が家の小3次男は現在、特別支援学級に、

中3長男の方はというと適応指導教室に、

それぞれ通っています。

 

不登校特別支援学級?と

思われる方もいるかも知れませんが、

私も最初はそんな方法があるとは

思いもしませんでしたが、

特別な支援が必要と言えば確かにそうですよね。

 

 

次男は小1で学校へ行けなくなってから、

頭痛や、食欲も減退してやせてくる、

ストレスやプレッシャーがかかると

声が出なくなる(喉に何かがつかえている感覚)、

体に力が入らなくなり動きにくくなる、眠くなる、

(同じ場面で1ヶ月以上続くような場合、

 選択性緘黙・選択性緘動などといわれている)

夜尿はないのに日中の尿意や出ている感覚も

自分でわからないことがある(なので漏れる)、

などの症状が出始めて、

自分でもなぜかわからず体はそうなることで

子ども自身もさらに不安になって…と

負のループができていたような状態だったと思います。

 

当時の担任の先生は、

つらくて学校に行けなくなっている状態について

何度もお伝えするのですがなかなか伝わらずに、

「親が付いて行くなら行くと言っていますが

よろしいでしょうか?」と連絡帳に書いても

返事も電話もなく💦

こうしている間に時間だけが過ぎて行ってしまう!

と、勝手に付いて行ったのが始まりでした。

 

後でわかってきたのは、他の先生方や保護者たち、

小学生の子どもたちから見ていても、

?????がいっぱいの先生だったようで。

確かに入学式の控室からして、「どうしてこの先生が1年生担任!?」とザワついていた…💦

とにかく私たちにしてみれば誰にも理解されず

(とその時には感じていた)

孤独や不安でいっぱいの数ヶ月でした。

 

 

小学校という新しい環境で、

周りは知らない人ばかり、

他の子たちは保育園からずっと一緒で友だち同士、

幼稚園とはかなり違うコミュニケーション、

先生も気にかけてくれたり声をかけてくれた様子もなく、つらくなっている様子に気付いていない。

 

6歳の子どもにしてみたら、相当な不安の中、

頼れる人もなく、それでもなんとか1週間

すごくすごくがんばっていたんだと思います。

(一部親バカ視点ありますがご容赦下さい😁)

 

 

そんな時に、気付いて笑顔で声をかけてくれたり

毎日のように話を聞いてくれていたのが

特別支援学級の先生方でした。

教室へ見に来てくれるとものの数分で

「あー、これは大変だったね」と

座席配置や様々な環境の改善点に気付いてくれて

担任と話し合ってくれました。

(担任は、忙しいからできない、と言い

 結局席替えも特支の先生が即日してくれた😅)

 

付添いしても校舎にも入れなくなっていましたが、

特別支援学級の先生のクラスになりたい!と

本人の希望で移籍し、すっかり元のようにとは

いきませんが少しずつ元気を取り戻しています。

 

 

入学や転校などがきっかけで

選択性緘黙(場面緘黙)が出てくることが多いと

知られていますが、急激な大きな変化と、

それがその人にとってつらく感じられる場合には

相当なストレスが心身にかかっていることでしょう。

 

もともと持っている本人のストレス耐性にもより

我慢できる、がんばれる限界値を超えてしまったら

今度は一気に我慢できる範囲が狭くなる、

というのは、多かれ少なかれ経験のある人も

多いのではないかと思います。

 

そして、パニック障害やうつ(病)、

その他のメンタルの不調や疾患についても

カニズムとしては同じようなことが

言えるのではないかと思うのです。

 

 

この位はがんばれて当たり前。

みんなやってるんだから。

自分がやるしかない。

 

本当は不安だけど、こわいけど、いやだけど、

我慢して我慢して

がんばって良い変化があるなら良いけれど、

そうでなければ長い期間我慢を続けるのは

心にも体にも危険な場合もあるように思います。

 

 

次男は、幼稚園の頃には難なくできていたことも

今はしんどく感じることが多くなっています。

 

私もパニック障害が再発してから、

それまでは全く平気だったような、

すぐには外へ出られないような場面や

レジなどで行列に並んで待つこと、

運転中の右折レーンなど両側から挟まれる場所や

橋の上、雪道の渋滞など、

それに気温が暑いとか寒いとかすらも

体にとってはストレスになるようで変調を来します。

 

 

私も20数年前にありましたが、うつ病でも

お風呂に入ることがすごく大変に感じたり

歯磨きなどそれまで何も考えず無意識なくらいに

できていたことまで一つひとつが重たくて

がんばらないとできないことに変わりますよね。

 

 

我慢に我慢を重ねて、はじけてしまう前に。

 

自分で気付くのはなかなか難しいけれど、

また、周りが許してくれないようにも感じるかも

知れないけれど。

 

 

 

大切な大切な、あなたの心と体を

どうか一番に守ってあげられたらと願っています。