『コミュニケーション断念のすすめ』

『コミュニケーション断念のすすめ』(信田さよこ著)

という本を読んだことがありまして。

いまの日本はコミュニケーション過剰だという

著者の意見に共感したことを思い出しました。

 

私が以前のブログを辞めたのも、

Facebookも始めてみたもののすぐに辞めたのも、

自分が意図していない範囲へのつながり合い、

拡大のし過ぎで人との距離が快適でなくなると

感じたからでした。

 

コミュニケーションが大切、絆は深い方が良いと

踏み込まれ過ぎることが私はやや苦手です。

 

そんなになんでもかんでも分かち合わなくても

全てをつまびらかに明かさなくても

多くの人と繋がり合おうとしなくても

良いのではないかと思います。

もちろん、したい人はしたら良いとも思います。

 

離れすぎても寂しいかもしれないけれど

くっつきすぎ、つながりすぎも

苦しくなりがちなもの。

 

最適な距離は人それぞれ違うだけに

ぴったりちょうど良く、は難しく、

だいたい誰しもどちらかに偏っているのでしょうから

どれが良い悪いではないのですが。

 

「思ったことは何でも話してくれないと」とか

「家族なんだから」「友達なんだから」のような

一見フレンドリーで温かいように見える‘押し付け’には

どうやら私は逃げ出したいような気持ちになることがあるようです。

 

「分かっていても  あえて言わない」優しさや

温かさもあって良いのではないか、

人間関係がうまくいっていないと感じる時には

「もっとコミュニケーションを」ではなく

「もう少し、呼吸のしやすい距離を」と

あえて離れてみる方が良いこともあるのでは、と

思いますよ。