長いものには巻かれてみてもOK

本音で生きる、とか

自分に正直に、とか。

本来の自分自身に還る生き方に取り組み始めると

よく出逢うようになる言葉だと思います。

 

それが自分らしく生きるということだ-

と。

 

それも正しいのだと思います。

 

ただ私自身日常の中で様々やってみて思うのは

自分の気持ちや直感や考えに全部従ったり

思いを貫くことばかりで行動することが

本音で生きる、正直に生きる、

本来の自分らしくいきるということではない、

ということ。

 

 

最初は、自分らしく生きたい!

今までの他人軸で生きる生き方はもうやめたい!

と張りきりました。

 

自分の気持ちを大事にしよう、と

周りに合わせて振る舞うことを少しずつやめ

自己主張もハッキリするように心掛け

自分の思いや願いを実現し現実に創っていこうと

時に勇気を出して行動に移すように

意識的に自分を変えていきました。

 

人の意見に惑わされないよう、

Me firstで、まずは自分を満たすことから、を

常に意識して。

 

それも確かに、素晴らしい経験でした。

見える世界や過ごす時間も変わりました。

毎日がそれまでよりずっと楽しく、

快適に感じられるものにもなりました。

 

周りに振り回されることが減り

自分の生きたいように生きられている、と

嬉しくそんな自分を誇らしくさえ思っていました。

 

でも、しばらくしてくると

そんな自分がどこか浮いてきていることに

これで本当に良いのかなと疑問を持ち始めました。

 

それでも貫く、という選択も

もちろんあると思います。

 

でも私は、その時に

「あ、自分の本音と行動が、違ってもいいんだ」

と、ふと腑に落ちた気がしたのですね。

 

例えば、自分の思いだけを貫くと

誰かを傷つけたり、

不快な思いをさせてしまう可能性がある時。

 

そんな時でも初めの頃には

人の気持ちばかり優先していたら、

自分を抑えてばかりいたら、

本当の自分を生きてないということだから

そういうのをやめなくては!と

逆に「~ねばならない思考」に

陥っていたのではないかなと思います。

 

だけど、私が本音だと思っていたものが

本当に本音なのかといえば

そういう場合にはどこかしっくりこなくて。

 

気持ちでは確かに今、こう思ってる。

だけど、周囲への配慮として思いと違う行動をする-

 

一見、自分の思いを曲げて

自分の気持ちを大事にしなかったようにも見える。

けれど、

「この場面では、私は周囲と調和することの方を

選んだのだ」と考えたらとてもスッキリしたのですね。

 

その場面だけ見れば自分を裏切っているようでも

長い目で見たら、周囲の人に喜ばれることで

自分自身にも信頼や安心感を置いてもらえ

協調して安心してその場所で生きることができる方が

よほど自分にとっても心地よく、心も健康でいられ

結果的に自分のためになる場合だって

あるのではないかと思います。

 

私にとっては、自分の気持ちだけでなくて

周りも嬉しいかどうか、いい気持ちかどうか、

(それは時には妥協してでも!)

全体を含めた上でベストかどうか、の方が

自分の気持ちにいつでも正直に本音そのままに、

よりも重要なことであり、

それが私の「正直」「本音」なのだと思います。

 

人それぞれ、何が幸せか、何がベストかは

違うといいますから、

もちろん、それぞれだとは思いますが。

私の場合はここを経てから

また一段と心がラクになったと感じていますよ。

 

 

いうことで、タイトルです。

 

長いものには巻かれてもOK♪